2012年7月31日火曜日

2012ハンガリーGP

サマーブレイク直前のハンガリーGP.
個人的には応援してないドライバーが勝ったのであんまり面白くない結果になった.
(と,愚痴からはじめてみる)

それにしても中盤を迎えてもサーキット毎に,天候や路面状況毎に早いチームが違うってなかなか興味深いシーズンだな.
さっそくラップタイムのチャートから(クリックで拡大)

うーん,やっぱり熱い状態だとロータス勢のタイヤの保ちがいいよね.
アロンソも頑張って2ストップで走ったけど,スティントの最後ではどどどっとタイムが落ちてるもんね
そしてギャップタイムのチャート(おなじく)

ベッテルはスタートで右に左にマシンを振ったせいで一コーナーまでにグロジャンに先行することができずさらにアウト側に追いやられたことでバトンにまで先行された.
その後第二スティントの途中までバトンに付き合うことになってしまい表彰台のチャンスを逃した.
ライコネンは中盤以降,タイヤに優しい車の特性を活かして挽回していくんだけど,序盤アロンソに蓋されちゃってハミルトンに15秒のギャップをつけられちゃった分を完全に取り戻すことができなかった.

うーん,ふたりともスタートの出遅れが高くついたね.(ライコネンはエクストラ・フォーメーションのときの操作ミスで KERS が使えなかったようだけど…)
可夢偉は,散々なレース.
予選後にDRSの不具合でリアのダウンフォースが抜けていたことがわかったらしいけどパルクフェルメ規定で修理が叶わずどうしようもない状況になってた.
二戦連続で同じトラブルが起こってるんだからサマーブレイク中になんとかフィックスしてね.(それにしてもホイールナットの件といい今回のDRSのの件といい,不要なトラブルでどれくらいのポイントを損したんだろう…)
チャンピオンシップのポイントスタンディングを確認する
まずはドライバーズポイント

1Fernando AlonsoESP164
2Mark WebberAUS124
3Sebastien VettelDEU122
4Lewis HamiltonGBR117
5Kimi RaikkonenFIN116
6Nico RosbergDEU77
7Jenson ButtonGBR76
8Romain GrosjeanFRA76
9Sergio PerezMEX47
10Kamui KobayashiJPN33
11Pastor MaldonadoVEN29
12Michael SchumacherDEU29
13Paul Di RestaGBR27
14Felipe MassaBRA25
15Bruno SennaBRA24
16Nico HulkenbergDEU19
17Jean-Eric VergneFRA4
18Daniel RicciardoAUS2

アロンソ,ウェが沈んだので,下の方の人が少し差を縮めた….
で,ハミルトンがライコネンと逆転して順位を上げた.
いつもの計算すると(1位-2位の得点差の7pts)x残り9戦=63pts,となり,タイトルチャンスは5位のライコネンまでになる.おー混戦と言われてきた割りには意外と絞られてきたねぇ.
つづいてコンストラクターズポイント

1Red Bull Racing246
2Vodafone McLaren Mercedes193
3Lotus F1 Team192
4Scuderia Ferrari189
5Mercedes AMG Petronas F1 Team106
6Sauber F1 Team80
7Williams F1 Team53
8Sahara Force India F1 Team46
9Scuderia Toro Rosso6

1-2フィニッシュで43ptsだからレッドブルは一レース分以上のギャップをなんとかキープ.
メルセデスが+1pts,ザウバーは0ptsでわずかながら差が開いてしまった….
次はスパ・フランコルシャン
期待はもちろんザウバー可夢偉の復活なんだけど,復活といえばやはりスパマイスター・ライコネンの復帰後初勝利がみられるか楽しみにしたい.

2012年7月29日日曜日

上野が熱い

7月に入って上野公園内にある美術館にいってきたのでその感想を.
まずは,国立西洋美術館で開催中の「ベルリン国立美術館展 学べるヨーロッパ美術の400年
こちらは「絵画/彫刻」と「素描」の2部構成になっていてそれぞれがほぼ時系列に作品を鑑賞できる順路になっている.
メインはやはりなんといっても「絵画の黄金時代」とタイトルがつけられているセクションだね.ベラスケス,ルーベンス,ヤン・ステーン,フェルメール,レンブラントの作品が並べられていて,それ一つずつでも展覧会が構成できちゃうよねっていう豪華さ.
なかでもやっぱりフェルメールの「真珠の首飾りの少女」(耳飾りじゃなくて首飾り,ね)はずーっと見ていたくなる魅力のある作品だった.

また,西洋美術館は常設展示の作品も豪華でロダンの彫刻や印象派の作品はもちろんのこと,僕の大好きなハンマースホイや藤田嗣治の作品も見ることができて大満足のひとときを過ごすことができた.


つづいてはこちら,
(リニューアル前からこのオブジェってあったっけ?)


リニューアルオープンした東京都美術館で開催中の「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」展

こちらの展覧会,やっぱり「真珠の耳飾りの少女」(こっちは,耳飾り,だよ)がメインになるよね.

この作品だけで一部屋を用意してあって,作品を近くで観たい人は遊園地の順番待ちのように仕切られた通路の中を立ち止まることなくゆっくりと歩いて作品の前を通る形式になっていた.(僕が行った時は比較的空いていたので並んでから作品までは15分くらいだったけど,そのあと会社帰りの人たちがどっと押し寄せてきて30分待ちくらいになっていた→でも土日は展覧会に入るまでで30分待ちらしいよ)

で立ち止まっちゃいけないってことなので,当然,作品の前にいったらカニ歩きでゆっくり歩くしか無いよね(美術館のスタッフも苦笑していた).

でも,哂われたってそれがどうした,と言えるくらいやっぱり魅力のある作品だったよ.
もう,涙が溢れそうなくらいだった.

他にもフランダースの犬で主人公が最後に見た,ルーベンスの「聖母被昇天」の下絵だったり,フランス・ハルスの「笑う少年」だったり,レンブラント,ヤン・ブリューゲルなど盛り沢山です.

そして,会場の外にはこんなものも↓
別角度から,
ちゃんと撮影前にはスタッフに「撮っても大丈夫?」と確認したよ.
で,いつもかう図録・ポストカードに加えて,こんなものも

真珠の耳飾りの少女バージョンの虎屋の羊羹のミニサイズ.
まだ頂いてないので今晩のデザートにしよう.

2012年7月23日月曜日

2012 F1 ドイツGP

えー今回のドイツGPは久しぶりに可夢偉が普通のレースをしてくれたので,そのへんにフォーカスして感想を….(いや,いつもどおり,か・笑)

まずはラップタイムのチャートから(クリックで拡大)
ここ数戦の傾向として,燃料搭載量が減っていくにしたがって,ラップタイムは向上していくようになってきた感じ.
これは各チームタイヤの使い方がわかってきた,ということなのかな….
そうは言ってもタイヤ交換前には少しタイムが落ちているけどね.

このチャートで特筆すべきはやっぱり第二スティント以降の可夢偉のペースでしょう.
前を走っている連中と遜色ないし,最終スティントはほぼ最速をキープだしね.
で,ギャップタイムに目を移してみると(クリックで拡大)
可夢偉は第一スティントの途中からずっと傾きを水平に保ち,第二スティントはほぼ水平をキープしたまま何本も線を横切り(つまりオーバーテイクしているってこと!),最終スティントはどんどんギャップを詰めていってるんだよね.

こういうデータを見ちゃうと,川井ちゃんじゃないけど「もっと前からスタートしていればね」って言いたくなるよねェ.
それでも,今回で悪い流れは断ち切れたので,これからどんどん良いレースをしていってもらいたいな.
次のハンガロリンクはむしろホッケンハイムよりもクルマの相性はいいと思っているんだよね.(なかば希望なんだけど)
ベッテルやレッドブルに対するゴタゴタとかはまぁ色々感じるところはあるけど,あれでしょ?結局 FIA はフェラーリにタイトルを取って欲しいんでしょ?(FIA というより JTさんが,かな・笑)
で,ポイントスタンディングのおさらい
まずはドライバーズランキング

PsDriverNatPts
1Fernando AlonsoESP154
2Mark WebberAUS120
3Sebastien VettelDEU110
4Kimi RaikkonenFIN98
5Lewis HamiltonGBR92
6Nico RosbergDEU76
7Jenson ButtonGBR68
8Romain GrosjeanFRA61
9Sergio PerezMEX47
10Kamui KobayashiJPN33
11Pastor MaldonadoVEN29
12Michael SchumacherDEU29
13Paul Di RestaGBR27
14Felipe MassaBRA23
15Nico HulkenbergDEU19
16Bruno SennaBRA18
17Jean-Eric VergneFRA4
18Daniel RicciardoAUS2
恒例の(1位-2位の得点差の7点)x残り10戦=70点,という数字あそびをしてみると,タイトルチャンスは5位のハミルトンまでになる.おー混戦と言われてきた割りには意外と絞られてきたねぇ.
(ちなみにUSGPがキャンセルになって残り63点でもルイスはギリ圏内)

ついでコンストラクターズランキング

PsConstructorsPts
1Red Bull Racing230
2Scuderia Ferrari177
3Vodafone McLaren Mercedes160
4Lotus F1 Team159
5Mercedes AMG Petronas F1 Team105
6Sauber F1 Team80
7Williams F1 Team47
8Sahara Force India F1 Team46

今回はなんといってもザウバーが大量スコアしたからね.少しメルセデスに詰め寄れてるしノーポイントだったウィリアムズとの差は開いた.
あ,そして一ポイント差だけどマクラーレンがロータスを上回ったのね.
次のハンガロリンクは例年通りならかなり暑いレースになるので,レッドブル・ロータス・ザウバーあたりは上位を狙えるかな?
楽しみだ!

2012年7月11日水曜日

2012年イギリスGP

決勝は事前の予報が外れて,晴れてドライコンディションになったイギリスGP.

車の実力が見えるらしいトリプルSサーキットの初戦シルバーストーンなので上位陣のチャートを作ってみた(レッドブルは両ドライバーをピックアップ)
まずはラップタイムから(クリックで拡大)
やっぱり最終スティントのアロンソのペースの悪さが敗因なのかな(結果論)
シーズン序盤のペースの悪さを思えば,脅威的な挽回.RRA とかもう関係ないんだっけ?
レッドブルも着実に何かを掴んでいるようだ.
翻ってマクラーレンは途中でノーズデザインを変えてみたり,色々アップデートはしているようだけど,どうしちゃったんだろうね.


そしてギャップタイム(クリックで拡大)

それにしてもライコネンの終盤のペースがいいね.
序盤のポジションさえ良ければと,タラレバを思ってしまう….

ああ,なんでここにザウバーが絡んでこないのだろう.
がっかりレースが続いているけれど,夏休みに入る前にいい結果を期待したいぞ→可夢偉


ポイントスタンディングを確認しておく.
まずはドライバーズチャンピオンシップ

PsDriverNatPts
1Fernando AlonsoESP129
2Mark WebberAUS116
3Sebastien VettelDEU100
4Lewis HamiltonGBR92
5Kimi RaikkonenFIN83
6Nico RosbergDEU75
7Romain GrosjeanFRA61
8Jenson ButtonGBR50
9Sergio PerezMEX39
10Pastor MaldonadoVEN29
11Paul Di RestaGBR27
12Michael SchumacherDEU23
13Felipe MassaBRA23
14Kamui KobayashiJPN21
15Bruno SennaBRA18
16Nico HulkenbergDEU17
17Jean-Eric VergneFRA4
18Daniel RicciardoAUS2


アロンソの連勝と今季三勝目をウェが阻止してくれたおかげで団子状態.
(とはいっても絞られてきた?)
ルイスは二戦前ではリーダーだったはずなのにあっという間に一勝分以上のギャップがつけられてる.
前回に続いて(1位-2位の得点差の7点)x残り11戦=77点,という数字あそびをしてみると,タイトルチャンスはグロジャンまでとなるかな….
(アレ?バトンも脱落?)


そしてコンストラクターズチャンピオンシップ

PsConstructorsPts
1Red Bull Racing216
2Scuderia Ferrari152
3Lotus F1 Team144
4Vodafone McLaren Mercedes142
5Mercedes AMG Petronas F1 Team98
6Sauber F1 Team60
7Williams F1 Team47
8Sahara Force India F1 Team44
9Scuderia Toro Rosso6


マッサも復調してきたフェラーリがロータスを抜いて2位に浮上.
だけど,レッドブル強し.



次はドイツGP.今回はホッケンハイムだっけ.
そろそろベッテルのホームGPの勝利がみたいな.